スマートフォンを見てうつむいた姿勢で、「二重あご」になっている女性を電車内などで多く見かけます。
エステセラピストの筆者が、二重あご改善におすすめのマッサージや、二重あごにならないためのスマートフォンを見る時の姿勢についてご紹介していきます。
■二重あごにつながる要因とNG習慣
「移動中や待ち時間などに、ひまさえあればスマートフォンを見てしまう」ということはありませんか? スマートフォンを長時間見ていると、気がつかないうちに二重あごや猫背になっていることがあります。
二重あごになると、顔の輪郭も大きく見えてしまいます。また猫背の姿勢は、鎖骨が埋もれてバストが下がり、老けた印象を与えてしまいます。
二重あごにつながりやすい要因とNG習慣をご紹介します。
(1)顔のむくみ
朝起きて、顔がパンパンにむくんでいた経験はありませんか? 前日の食べ過ぎや飲み過ぎが要因となってリンパの流れが滞り、老廃物がうまく体外に排出できずに顔がむくんでいるのかもしれません。
暴飲暴食によるむくみは一時的なものなので解消されることもありますが、塩分や糖分の摂取量が多いと慢性的なむくみとなって、顔がパンパンになることがあります。
日頃の食生活に気をつけて水分をこまめにとり、不要な老廃物を体外に出すようにしましょう。むくみ改善には、記事の後半で紹介するフェイスマッサージがおすすめです。
(2)老化による筋力低下
年齢とともに二重あごが目立ってきた場合は、筋肉の低下によって二重あごができている可能性が考えられます。
頬やフェイスラインの筋肉が衰えることで、二重あごにつながります。口をなるべく大きく開けて会話をしたり、口周りを動かして頬の筋肉を動かすように日々意識してみましょう。
(3)スマートフォンを見る時の姿勢
スマートフォンを見ている時や、それ以外の時に、姿勢が猫背になっていたり、お腹を突き出したようにだらんと座ってはいませんか?
「下を見ている姿勢が多い」「あごを突き出している」「肩が丸くなり猫背になる」という姿勢がつづくと、顔だけでなくお腹にも脂肪がたまりやすくなります。皮膚もたるんで、二重あごになりやすくなります。
背すじをまっすぐ伸ばし、肩を後ろに引いてデコルテを開き、少しあごを引いた姿勢を意識してください。スマートフォンやPCを見る時に顔をうつむかせると、首に負担がかかり姿勢が悪くなりやすいので、なるべく視線を下げず、見るものを目の高さに合わせるようにします。
たまに、腕を上げて伸びをしたり、首を回したり、左右に身体を倒したりといったストレッチをとり入ると良いでしょう。
■二重あご予防のためのフェイスマッサージ
マッサージオイルもしくはクリームを肌に塗布し、すべらせるようにマッサージを行います。お風呂に入りながらでもOKです。
(1)鎖骨の上下を内側から外側に向かって、指の腹部分を使いながら、ゆっくりすべらせるようにマッサージします。反対側も行います。
(2)耳のつけ根から鎖骨に向かって、両手の指先を使い、イタ気持ちいくらいの強さですべらせていきます。
(3)親指をあご下のくぼみにあて、フェイスラインに沿いながら耳のつけ根のくぼみまでゆっくりとすべらせます。耳のつけ根のくぼみをプッシュします。
(4)最後に手のひらであごから耳、首から鎖骨に向かって包み込むようにすべらせます。
このフェイスマッサージを、5~10分ほど行ってみてください。
二重あごを予防するためには、普段の姿勢に気をつけながら、老廃物をため込まないようにリンパの流れをよくしておくことが大切です。硬くなった顔の筋肉をほぐしながらフェイスラインを整えると、すっきりとした顔に近づけますよ。休憩中や仕事の合間に表情筋を動かし、口元を引き上げるようにしてください。
(エステセラピスト/ビューティーヘルスエディターライター 町山町子
編集プロダクション、出版社勤務を経て独立。主に本の企画編集者、執筆者。一方で、“癒し、美容と健康”をテーマに自然派サロンを日本橋にOPEN。後に東船橋に移転。現在はハーブとアロマ、ボディ・フェイシャルなどのセラピストとして活動中。)
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