つやプラ世代の方なら、日頃から「温活」を意識して過ごされているのではないでしょうか。しかし、夏になると暑さ故に、気持ちがゆるんでしまっている方も多いかもしれません。
薬膳のプロである筆者が、身体が冷えているサインについてご紹介します。
■身体を冷やしていけないのはなぜ?
「冷えは万病のもと」という言葉があるように、冷えはさまざまな不調を招きます。
単純に身体が冷えて寒いということだけではなく、頭痛、肩こり、胃痛、生理痛、PMS、肌のくすみ、シミ、そばかすなど、身体だけではなく肌にも影響が出る場合があります。気持ちのアップダウンも起きやすくなるなど、心身ともに不調を起こしやすくなります。
年齢を重ねると身体を温める力も弱くなっていきますので、つやプラ世代の女性は一年中「温活」を意識していただきたいです。
■薬膳的「冷えのサイン」3つ
(1)温まると鼻水が出てくる
運動をした後やラーメンを食べて身体が温まると「すーっ」と透明な鼻水が出てくることはないですか? それは、身体が冷えている可能性が高いです。
薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)ではさまざまな観点からその方の不調を見極めますが、鼻水の色も判断材料となります。実は、透明の鼻水は冷えているサインなのです。
もし心当たりがあるという方は、身体を温めるスパイス類、生姜、ねぎ、シソなどの香味野菜を積極的に摂り入れましょう。また、外的な寒さから身を守るためにも羽織を持ち歩く、湯船にゆっくりつかるなども意識してみてください。
(2)舌を見ると白い苔がついている
舌を見る習慣はありますか? もし、意識していないという方は、毎朝のメイク前に舌を観察することをおすすめします。なぜなら、中医学では「舌診(ぜっしん)」といって、舌を見れば身体の状態が分かると考えられているからです。
舌を見た時に白い苔がべったりある場合は、身体に余分な水が溜まって冷えているサインです。暑くて炭酸水やビール、アイスコーヒー、アイスなどの冷たいものを口にする機会が多くなっていませんか?
元気な舌というのは舌自体がほんのりピンク色で、苔も薄くある程度です。舌の様子は日々違うので、チェックすると体調管理のバロメーターになりますよ。
(3)便がゆるい
お腹をくだしやすいということにもいくつが原因が考えられますが、冷たいものを食べ過ぎて胃腸系システムの「脾(ひ)」の働きが弱まることも原因の1つとして挙げられます。
脾は食べた物を栄養に変える働きをしている臓腑ですので、脾が弱り身体を温める元となる栄養が全身に届かなくなってしまうと冷えてしまうのです。
便のゆるさは主に食習慣が大きく影響します。口にするものに日ごろから意識を向けて、「これは冷たくない?」と自分に問いかけて食事をしてみてください。もし、冷たいなと感じたら加熱させていただくクセをつけましょう。
「温活を意識しているから大丈夫!」と思っていても、意外と身体が冷えていることもあります。ご紹介した冷えサインに当てはまることがあったら、今までよりさらに「温活」を意識して夏冷えしない身体を目指しましょう。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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