おばさんになる人・ならない人の分かれ道は「背中」にあります。
女優の多くが実践している美容法に、「背中を意識する」習慣があるといいます。女優やモデルは背中を露出するドレスを着ることが多いので、背中に対する美意識が高い人が多いのです。
女優やモデルでなくても背中を意識することは、私たち女性にとっても大きなメリットとなります。
ビューティーヘルスエディターの筆者が、背中の形を整える美容法をご紹介いたします。
■自分で見えない後ろ姿、きれいですか?
40代、50代と年齢を重ねるたびに、20代30代では気にならなかった部位に脂肪がついてきます。
特に、自分では見えない背中やお尻などに、「久しぶりに見たらシミやニキビができていた」「背中が丸くなり、形が変わっていた」なんてこともあるかもしれません。
背中美人のポイント
背中の肩甲骨付近などにある「褐色脂肪細胞」を、ダイエット経験者ならご存知の方も多いと思います。脂肪の燃焼に活躍してくれる細胞です。
背中は、基礎代謝を高める筋肉「赤筋(せっきん)」が多い場所です。ですから、猫背であったり、こり、張りが強い人は、肩甲骨を意識的にほぐして筋肉を動かすようにすると、代謝や脂肪の燃焼効果が高まります。
身体がこり固まっている人や身体が硬い人は、意識して背すじを伸ばしましょう。
■背中美人は常に「姿勢」を意識
猫背で背中が丸くなっていると、肩甲骨付近がガチガチに固まったり、筋肉が張ったりして、「何もしていないのに背中や肩周りが痛い」という状況になりがちです。
こうなると基礎代謝も落ちて、身体のラインが崩れていきます。
日常生活のなかでできる予防法
肩甲骨を動かす運動やストレッチを積極的に行うことが大切です。肩甲骨付近の筋肉を動かして温めることで、リンパの流れが改善し、背中のラインが少しづつ変わっていきます。
現代人は、スマートフォンやパソコン作業などで長時間同じ姿勢で過ごしていることが多いため、自然と猫背になりがちです。鎖骨と胸を開いて、姿勢に気をつけましょう。
肩甲骨を寄せて胸を開いたキレイな姿勢をイメージして、お腹に力を入れて、姿勢をまっすぐに正すだけでもOKです。
■背中付近のこりは、ストレッチでほぐす
背中や肩のこり、首こりは、サロンに駆け込まなくても、日々意識してストレッチをすることで少しずつほぐれていきます。
猫背の人
姿勢にクセがついているため、肩甲骨を寄せて閉じるストレッチがおすすめです。
首のこり
左右にゆっくり首を倒したりぐるっと回すストレッチがおすすめです。早く回すより、こりの部分を意識しながらゆっくり回すことがポイントです。
肩こり
腕を大きく回し、肩甲骨を意識しながら動かすことで肩周りのストレッチになります。
背中の固くなった筋肉をほぐしたり、肩甲骨を元の位置に戻したりするような感覚で痛くない程度に動かしてみてください。「気持ちいい」「筋が伸びている」という感覚が持てればOKです。
■二の腕と背中の境目をつくる「わきの下のリンパ流し」
私たちの身体には血管のほかにリンパ菅があります。リンパ菅の中に流れているリンパ液の主成分は、血液中の液体成分である「血しょう」といわれています。
リンパ液は、リンパ管が合流する場所にある「リンパ節」で細菌や老廃物をろ過し、きれいになって流れています。この流れが悪くなると、不調が出やすくなります。
なので、「リンパを流す」ということが重要になります。
背中周りで重要な箇所は、「わきの下のリンパ節」です。ここをほぐすことで背中に溜まった老廃物をスムーズに流すことができ、肩こり改善や二の腕痩せ、バストアップも期待できます。
わきの下のリンパを流す簡単な方法
(1)わきの下に親指を入れ、ほかの4本の指は裏側にそえて軽くわきの下を押しながらほぐします。
(2)少しづつ場所を変えながら、わきの下全体をほぐしてください。特に、裏側(背中側)の部分を4本指でしっかりほぐしてあげます。反対側も同様に行ってください。入浴時や気づいた時に行うと良いでしょう。
ご紹介したストレッチやリンパ流しは、できることなら毎日でも行いたいケアです。普段、背中を意識したケアができていない人は、おばさん背中を防ぐために、ぜひトライしてください。
(エステセラピスト/ビューティーヘルスエディターライター 町山町子)
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